🍀 伝説の綿布「ダッカモスリン」の復活の旅 🍀
1️⃣ 伝説の綿布「ダッカモスリン」
バングラデシュの首都ダッカで古くから培われた上質な手織りの綿織物「モスリン」。ダッカの南部地区特有のワタの変種から作られ、植民地以前からムガル帝国の宮廷で愛されてきました。しかし、イギリスの植民地時代にその技術と特別なワタが失われてしまいました。
2️⃣ バングラデシュの誇りと再生の努力
バングラデシュは、この伝統的な産物を守るため、地理的表示(GI)を申請。10年以上にわたる努力で、2014年10月にはシェイク・ハシナ首相がモスリン復活の指示を出し、国と研究者たちが手を取り合って「モスリン衣服の技術を再現する」プロジェクトを開始しました。
3️⃣ 「夜明けの霧のような」美しい布
モスリンは、極上の綿糸を手織りで仕上げた布で、きめが細かく体が透けて見えるほどの透明感を持っています。玄奘という中国の僧侶兼旅行家が「この布は夜明けの霧のようだ」と記したほど、その美しさと特性には定評がありました。
4️⃣ モスリン産業の衰退と今
18世紀にはヨーロッパ市場で大変人気があったモスリンですが、イギリスの産業革命や高税、偽ニュースなどの影響で衰退。更には、織る技術を伝承させないために職人の指を切り落とすという悲しい歴史もあり、19世紀半ばにはほぼ消滅してしまいました。
[rakuten:4cal:10004659:detail]
感想:
モスリンの美しさと背後に隠された歴史には驚かされます。古くからの伝統や技術を守り、未来に繋げていく取り組みには心からの拍手を送りたいです。一度、その伝説の布を手に取って、その優美さを感じてみたいものですね🌸。