### 🍱 松花堂弁当の歴史の旅 🍱
名前の由来**
「松花堂弁当」という名前は、おそらく多くの方が耳にしたことがあるでしょう。その名前の起源は、石清水八幡宮に存在した瀧本坊の住職、昭乗が愛用していた「四つ切り箱」に関連しています。彼のこの箱へのこだわりが、日本料理「吉兆」の創始者・湯木貞一氏の目に留まり、「松花堂弁当」としてその名が広まったのです。
昭乗の革新的なアイディア**
昭乗は、本来農家で種を保存するために使われていた十字に仕切られたこの箱を、茶会での煙草盆や絵の具箱として使用していました。この斬新なアイディアは、江戸時代の遠州流茶人たちの間でも話題になり、記録にもその名が刻まれています。大正時代に入ると、昭乗の菩提寺である泰勝寺でも、この四つ切りの器が料理の盛り付けやお斎の際の器として使われるようになりました。
「きっちょう」の工夫**
昭和の初め、湯木貞一氏は昭乗が好んだ「四つ切り箱」のデザインを少しアレンジ。箱のサイズを少し小さくし、縁を高くすることで、料理が美味しく、かつ美しく盛り付けられるように工夫を重ねました。そしてこの十字に仕切られたデザインは、食材同士の味や香りが混ざらないため、それぞれの料理の美味しさを保ちながら美しく盛り付けることができるのです。
400年の時を超えて**
この四つ切りの箱を愛した昭乗への敬意を込めて「松花堂弁当」と名付けられたお弁当は、今や全国で愛されています。昭乗の斬新な発想と美意識は、400年もの時を超えて私たちの食卓に彩りを添えています。
まさに、時を経ても色褪せない美と機能性を兼ね備えた「松花堂弁当」。私たちも一度はこの伝統的なお弁当を味わって、昭乗の才能とその歴史を感じてみてはいかがでしょうか。🍱💮
