勇気と希望、踊る主人公の物語 - 「いまダンスをするのは誰だ？」
こんにちは、映画情報のコーナーへようこそ。今日は、シンガーソングライターの樋口了一が主演する映画「いまダンスをするのは誰だ？」の予告が公開されたことをお伝えします。
初の主演映画で挑む樋口了一
この作品は、40代で若年性パーキンソン病と診断された主人公が、出会った人たちやダンスを通じて自らの生き方を見つめ直していく物語です。それを演じるのは、バラエティ番組「水曜どうでしょう」のテーマソング「1/6の夢旅人2002」などで知られる樋口了一。彼自身も2009年にパーキンソン病だと診断されたが、現在も定期的にライブを行うなど、故郷の熊本を拠点に闘病しながら音楽活動を続けています。
パーキンソン病のリアリティを描く
本作の予告編では、パーキンソン病が発覚して職場や家庭で自暴自棄になる主人公が、ダンスをきっかけに仲間から勇気をもらい、希望を見出していく姿が映し出されます。樋口は「難病の中年サラリーマンの、みっともなくてなりふりかまわない 真っ直ぐな気持ちを込めた人生というダンスを是非ごらんください」と見どころをアピール。監督・古新舜は「パーキンソン病当事者の樋口さんだからこそ表現できる表情や心の声を臨場感あふれる演技で披露されています」と伝えました。
挑戦を続けるパーキンソン病の患者
本作の発起人である松野幹孝氏は、証券マンとして働き盛りだった2012年にパーキンソン病と診断されました。病気の実情が知られていないため苦悩した実体験をもとに、本作の原案を作成。病気を知ってもらうため映画化に奔走し、2022年3月のクランクイン直前に息を引き取りました。
感想
この作品について、語り尽くすことはできません。物語はリアルで心に訴えかけてきます。それは主演の樋口了一がパーキンソン病の当事者であるからこそ描ける深いリアリティでしょう。一見、挫折と絶望に満ちた病気の話ですが、結果的には主人公が新たな人生を見つけ、希望を抱き続ける姿に心を打たれました。その姿から、どんな困難も乗り越えられる力を与えられるような気がします。この映画が多くの人々に見られ、パーキンソン病という病気の理解が深まることを願っています。
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