2023年7月15日放送 NHK総合
土曜スタジオパーク
土スタ『神田伯山のこれがわが社の黒歴史』
神田伯山の黒歴史探訪
神田伯山がゲスト出演したNHKの「土曜スタジオパーク」では、伯山の新しい番組「これがわが社の黒歴史」が7月からレギュラー放送をスタートしたことが紹介されました。「“黒歴史”という言葉は、実はガンダムから出た言葉だ」と語る伯山。寄席での彼のメガネ外しのクセについては、「やる気のスイッチが入るからだ」と語りました。ヤマハの黒歴史
伯山の番組では、世界最大の総合楽器メーカーである「ヤマハ」の黒歴史が紹介されました。年間売上は約3700億円というヤマハの黒歴史の主人公は、入社30年の鳥羽伸和さん。彼が半導体事業部に配属され、全世界の約2000万台のパソコンにヤマハの音源チップが搭載されたエポックから始まります。経済の荒波と黒歴史
しかし、その成功は長くは続きませんでした。新工場建設に数百億円を投じるも、アメリカの半導体メーカーから音源チップの需要がなくなったことを告げられ、1999年5月には新工場の売却が決定。特別損失は230億円にのぼりました。神田伯山、黒歴史探訪の舞台へ
「神田伯山のこれがわが社の黒歴史」特集で、伯山自身が登場し、企業インタビューの舞台裏について語りました。「企業の方々にインタビューするのもドキドキします。しかし、彼らにとって有益な話を提供できるよう、最善を尽くしています」と語る彼の言葉からは、番組への熱意が伝わってきます。ヤマハの半導体事業の逆襲
黒歴史の舞台となったヤマハは、再び立ち上がります。90年代末、1人1台の携帯電話が当たり前となろうとしていた時代。当時、若者たちは着信メロディに夢中で、しかしそのメロディは単音しか表現できない状況でした。そんな中、鳥羽さんたちはケータイプロジェクトを立ち上げました。着メロ革命の始まり
ヤマハのケータイプロジェクトは、128種類の音色を奏でられる着信メロディーと、それを実現する小型の半導体を開発。さらに、シンセサイザーの音データを活用し、着信メロディの配信サービスにも参入しました。その結果、ユーザーを増やし、着メロからの収益はなんと約3000億円にまで跳ね上がったのです。感想
これまでの黒歴史を乗り越え、逆襲の舞台を描くヤマハの物語は、まさに挫折からの成功の象徴です。これは私たちが現代社会で直面する多くの課題や失敗に立ち向かう励ましとなるでしょう。結果を恐れずに新たな挑戦をする勇気、それが失敗から学び、進化する力につながることを、ヤマハの事例は教えてくれます。#神田伯山 #ヤマハ #挫折からの成功